自由民主党三郷市議会議員  
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市の財政分析レッスン 1999年度
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Vol,09 (秋号) 文化会館などの文化施設費を取り上げてみます
  日頃よく利用されている三郷市の各施設の収支がどうなっているのかを、一覧表にしてみました。以下の表を見ると赤字の多さに驚く人も多いのではないでしょうか。さらに、管理維持費には建設コストを回収するための減価償却費(会計用語です)が入っていませんので、民間の会計基準で計算したら、さらに赤字が膨らみます。使用料が高いと思っていた人も、この赤字をみて、多少同情するかもしれません。もちろん、この赤字は市民の税金で穴埋めされます。机上の空論ですが、もし、赤字にしたくなければ今までの使用料を5倍から7倍も引き上げる必要があります。
(三郷市平成10年度決算書より)
  使用料収入 管理維持費 差し引き赤字
文化会館 50百万円 3億81百万円 ▲3億31百万円
鷹野文化センター 6百万円 22百万円 ▲16百万円
彦成地区文化センター 2百万円 13百万円 ▲11百万円
東和東地区文化センター 3百万円 14百万円 ▲11百万円
高州地区文化センター 2百万円 15百万円 ▲13百万円

文化施設は市民の健康・文化・教養・福祉のために使用され、市民に愛され、誇りとなるべきものであり、全然黒字にする必要はありません。ただ、公共施設が増えて便利になればなるほど、お金がかかって税金が高くなるものだという当然のことに注意を払う必要があると思います。・・・・・余談ですが、人間の欲望は際限がないものです。徳川家康公の、「欲が生じたときは、不自由の時のことを思い起こしなさい」という格言を思い出しました。もうハコモノはそれほど必要なく、既存施設の有効利用が大事だと考えます。


Vol,08 (夏号) 三郷市職員の退職金はいくら?
  さて、前号に引き続き、市職員の賃金を取り上げます。今回はそのなかでも、市職員の退職金をテーマにします。三郷市職員の退職金は、埼玉県下約50市町村が加盟する埼玉県退職手当組合という外部組織に委任され共同運営されています。退職金手当ての支給率一覧表によると

定年退職の場合 勤続25年 基本給の44ヶ月分を支給
勤続35年 基本給の60か月分を支給
この支給基準は国家公務員と同率となっています。
従って三郷市職員の退職金推定ですが係長クラス2000万から幹部3000万円というところではないでしょうか。参考までに労働省の統計調査による民間の退職金平均金額は

社員1000人以上の会社
勤続35年以上 大卒3200万円  高卒2300万円
社員2000人程度の会社
勤続35年以上 大卒2500万円 高卒1900万円

なっています。ただし、民間会社の場合は、競争が激しく定年まで生き残るのは数少ないのに対し、ほとんどが定年までいる公務員とは比べるベースが異なるので単純比較はできません。私は民間と行政の人事交流を活性化し、民間の人が行政に、行政の人が民間に行き来できるような人材の流動化を押し進めたい。そのために、退職金の役割を官民とも減少させていった方がよいのいではないかと考えている。
【保険料について】
保険料についてよく相談を受けるので三郷市の状況と他市との比較を簡単に記載します。三郷市の保育料は、国基準の1年遅れの30%引きとしております。私も保育料を支払っておりますが非常に高くかんじております。

算定基準は夫婦合算の年収が700万円から800万円ぐらいの世帯
    三郷市 越谷市 葛飾区 松戸市
0歳児 53.000 52.000 27.100 58.800
5歳児 21.400 26.100 13.400 22.200
上記のように東京都だけがずば抜けて安いのです。
東京都から埼玉県に引っ越してこられた方々はさぞびっくりされたこととおもいます。
いずれ財務分析コーナーで保育料の問題をとりあげたいと思います。

Vol,07 (春号) 公務員の給与はどのくらいなの?・ 三郷市新年度予算
  公務員の給与はどのくらいなの?
不況になると何かとうらやましくなるのが、公務員・・・・。彼らはリストラに怯えなくてよいし、給料は安定しているし、うらやましいを通り越して、恨めしいになってくる人もいます。20年近く前、革新市政下における東京都市部職員の高額退職金(最低4千万円以上)が大きな社会問題になり、私も大いに怒りました。最近では、東京都の小金井市が清掃事業や学校給食の公営化などによる職員の大量採用で職員の退職金が払えず、6億円もの地方債(結局市民の借金)を発行しました。今回と次号は三郷市職員の人件費をテーマにしました。豊かではないわが市の財政における職員の人件費を分析したいと思います。

三郷市のデータか
職員数 約1000人
人件費総額 87億円
予算全体の人件費率 27%
職員一人あたりの平均給与費 7百万円
このうち、今回は職員一人あたりの給与費に注目してください。三郷市職員の平均年齢は40才前半です。平均的には40歳代前半で7百数十万のお給料がもらえ、この他に退職金がもらえます。デフレ下の不景気のもとで、このデータからも『公務員は安月給とは、決していえない』ことが分かります。(もちろん、私にいただく議員報酬7百万円もけっして安いものではありませんしむしろ多いと思っています)次号に続く。

三郷市新年度予算
議員だより春号ではどうしても(難しくても)新年度予算を取り上げないわけにはいきません。三郷市は、一般会計予算は316億4千万円と前年比マイナス1.2%のマイナス予算を組んでおります。マイナス予算とは、税収の減少(ちなみに法人市民税はマイナス20%減)が予想されるため、支出もあらかじめ前年より少なく計上しておこうというものです。越谷市、草加市などの近隣市でも軒並みマイナス予算を組んでいます。主観をまじえて、今年度予算を申し上げると、
@国からの補助金である地方交付税を大幅にあてこんで成立させた予算である
 自前の財源が減り、国への依存度は大きくなった。
A今月3月オープンした健康福祉会館の建設費(20億)のようなハコモノ支出は、今年度は無い。
今後は建物の維持費もかかるが、市民に喜ばれる内容の充実・有効利用が大切です。
B道路整備予算のアップ
今月3月に開通した国道298号線(三郷・松戸間)および外環道の延長と三郷南インターチェンジ  の建設(数年後完成予定)に歩調を合わせた。
C新規事業が多い
  ・24時間ホームヘルプサービスの実施
  ・花で綴る三郷グランドアートづくり事業
  ・市のインターネットのホームページ開設
  ・防災マップの作成
ここ最近では自治体財政の破綻がマスコミ誌をにぎわしております。私も関連雑誌・記事は欠かさず、読んでいます。いろいろな提言に目を通しますが、各自治体が独自の財源をもって、住民の意思を問いながらその使い道を決めるのが原則であると考えています。


Vol,06 新春号 数字から見る公共事業と福祉予算
  ●数字から見る公共事業と福祉予算

[日本国内編]
税金の無駄使い・汚職・談合など公共事業に対する批判が相次いでいます。このような公共事業と福祉予算について、今回は分析していきます。
マクロ的にまず国別(先進5カ国)について比較してみましょう。
比較は国内総生産(GDP)に対する割合です。         
1994年【単位%】

  日本 アメリカ イギリス ドイツ フランス
公共投資 6.6 1.8 1.9 2.7 3.3
社会保障 12.7 12.8 15.4 18.2 23.3
上記の表から分かるように日本の公共投資は確かに多いのですが、社会保障(福祉)を上回っていないということです。ある野党は大企業やゼネコンの利益のため、公共投資50兆円が使われるのに対し、国民の福祉のためにはその1/2以下の20兆円の社会保障費しか使われていないと自民党批判を繰り返しています。しかしある野党のいう20兆円とは税金からの支出のみであり、社会保険料からの支出が入っていないと思われます。これを加味すると、先進先進5カ国の国際比較で見る限り、社会保障費に充てる割合というのはアメリカ、イギリスとほぼ同じで、ドイツ、フランスよりやや劣るというのが正しい見方でしょう。例えば、日本の福祉対策をみると、生活保護世帯の支給水準などは国際的に見ても高い方ですが、住宅福祉の分野などでは遅れているというのが、冷静に見た場合の現状です。

[三郷市内編]
それでは、三郷市の場合はどうでしょうか?三郷市には、常磐新線、インターチェンジ周辺、外環道などの開発が進行中です。ところが、三郷市における公共投資額は、意外(?)なことにどのデータをとっても、公共事業予算の割合が圧倒的に少ないのです。
建設事業費の歳出に占める割合 11% 全国670市中 642位
過去三年間の住民一人当たり
建設額伸び率
−34% 全国670市中 533位
住民一人当たり普通建設事業費 2万8千円 埼玉県43市中 最下位
これはどう考えたらよいのでしょうか?
早稲田地区と同じ土地区画整理の方法を使ったり、国や県の補助金を得たりと、なるべく市の財源流失を押さえて、少しずつ支出しながら開発を進めていることが分かります。そうは言っても、景気の落ち込みにより、今年度予算の編成に苦労しているのが、三郷市の現状です。
 
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